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~ロード•オブ•ザ•畑!お供は軽トラ、草刈機、耕運機、鍬(くわ)~

翌日から、さっそく空き地を畑にする作業が始まった。

とはいえ、農家らしいものを何も持っていない私たち。農機具なども一から揃えることになる。

何を買ってもまず畑までは運ばないといけないということで、最初に買ったのは軽トラだった。

いろいろ調べた結果「農家のポルシェ」と呼ばれているスバルのサンバーの中古を購入。

人生で初めて買う車が軽トラ。

届いた時は嬉しく写真を撮りまくり助手席に乗った私は、高い座席から見える景色に気分爽快だった。

ちなみに長男が生まれるまで、我が家でマイカーと言えばこの軽トラ。

私が仕事で遅くなった時の駅までの迎えも軽トラ。

長男の出産時、自宅で破水して病院まで走ったのもこの軽トラ。

ラジオで上沼恵美子が「デートに軽トラを使っていた」という話に
「なんと!奥さんえらいですね」と驚かれていたが
「座席が高く乗るのが大変&ガタガタ揺れる軽トラで破水妊婦が病院まで行った」と知ったら
「ほんまかいなっ!」とひっくり返るかもしれない。

次に購入したのが、あっちこっちに伸びた枝や草を何とかするために必要な草刈機。

こちらは畑を整えるだけでなく、自分の畑の周りの畦(あぜ)や法面(のりめん/傾斜面)を管理するのに必要だった。

自分の畑の中は荒れていても構わないが、畑周辺はきれいに保たなければいけないという決まりがあるからだ。

こうして農村地域の美化は保たれる。

次に土を耕す耕運機。こちらは残念ながら予算オーバーのため、同時期に独立した農業仲間が購入したものを借りてしのいだ。
その代わりうちが購入した草刈機をシェア。

そして土を掘ったり、起こしたりする鍬(くわ)をホームセンターで購入。

vol.5で無給の花婿と書いたが、一年間の研修中彼は臨時の兵庫県職員になることができた。

当時の就職支援制度の一環で、研修生を臨時の職員として採用。
その職員を農業研修先に派遣するという形(離陸加速モデル計画、現在は廃止)があることを知り、この制度が利用できてからは兵庫県から月15万円ほどの給料がもらえた。

これは準備期間なく農業に猪突猛進した私たちには、とてもありがたいことだった。

研修中実家暮らしだった彼はそのお金をコツコツ貯めていたが、それも農機具を揃えているうちにあっという間に底をついたのだった。

2月の雪が舞い散る寒い中、彼が空き地に入って初めてした仕事は耕運機で土を耕すこと。

農作業日和とはとても思えない天候だったが、そんなことは気にならないほど希望と期待が畑にはあふれていた。
次回に続く。

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