就農当初は稲作への想いはあまり持っていませんでした。研修先の五島農園さんからは「農民である以上、お米くらいは自分でつくらにゃあなぁ!」と言われながら、研修の一環で、田んぼの除草作業を担当。農薬、除草剤不使用での栽培の苦労を思い知らされ、収益性など考慮しても、就農時での稲作は高いハードルでした。ただ、営農を継続していくにつれ、耕作面積の拡大や、機械設備も整い出したこともあり、2021年度より、栽培期間中、農薬、除草剤不使用にて稲作を開始しました。苗づくりから始まり、田植え前の「代掻き作業」、田植え後の水管理や肥料設計など、ひとつひとつの作業は奥が深く、楽しいものでした。なんといっても、できたての新米はとびきりの美味しさで、子供達も喜んで食してくれることが最大の喜びとなっています。田植えや稲刈りなどの作業を子供達に経験させてあげられることも農家の特権ですね!
稲作も苗作りが最も大切になります。時間も面積も手間もコストもかかってしまうのですが、当方では、みのる式「ポット成苗システム」という立派な苗が作れる方式を採用しています。
田植え後は、抑草に気を遣います。方法としては、7cm程度の深水を保持した上で、魚粉ペレットを散布。「強還元層」を作ることで、雑草を発芽または生育できなくします。詳細はこちら→有機農法による水田抑草対策