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〜そしてビニールハウス建設へ〜

2013年は各地で「パクチーの会」を開いた一年だった。

パクチーブームの足音と共に「神戸で無農薬パクチーを山のように作っている農家がいる」

都市伝説のように、まことしやかにささやかれ出し、いろんな飲食店さんが畑を訪ねて来るようになった。

緑広がるパクチー畑から、のっしのっしと出てきた夫を見て「都市伝説なんかじゃない、本当だった」とネッシーをみつけた探検隊長のようにつぶやいたかは、定かではないが「パクチーで何かをやりましょう」と盛り上がり各地で「パクチーの会」を開くことになった。

アジアン料理はもちろんのことフレンチからベトナムまで、パクチーはいろんな国の料理になった。どのお店の料理長もパクチーでいろんな料理を考えてくれた。そしてメイン料理はもちろんのこと、パンにスイーツまで全ての料理にパクチーが入ったコースができた。

お腹いっぱいパクチーをほうばり、料理を待っている時間にはパクチークイズを行う。かなりマニアックな会となったがそれでも、どのお店で開かれる会も熱狂的なパクチーファンで満席だった。そしてパクチーは意外とどんな料理とも合い、その都度新しい可能性を広げていった。

「東のパクチーハウス、西のGoGoパクチー」と言われるほど、関西のパクチーブームを牽引した「GoGoパクチー」(惜しまれつつ2019年に閉店)の田淵さんが畑に来てくれたのもこの頃だった。

田淵さんは「パクチーを常備野菜に」をスローガンに、料理だけでなくパクチーで入浴剤を作ったり、パクチーを題材にした芝居を上演したりと多岐に渡る活動をされていた。

そんな田淵さんの「GoGoパクチー」には大阪のパクチーファンが押し寄せ、後にパクチーハウスの次に多く納品する取引先となった。

各地でパクチーにまつわるイベントを行ううちに「あっ、こないだのイベントがここのネットニュースになってる」「あの人のSNSに載ってる」と徐々に「もりたんぼ パクチー」というキーワードをネットで見かけるようになっていた。

そしてその度「路地栽培では限界、ハウスが欲しい」と言い続けていたら、なんと「パクチーの収量が増えるなら」と協力者が現れ、ビニールハウス建設がいよいよ実現に向かい出したのである。(後には建設費用は全て返済)

念願のマイホームならぬ、ビニールハウス建設に夢が膨らむ2014年。

しかしこの年の夏、兵庫県神戸市西区を台風が直撃するのである。

次回に続く。

(生育については畑の場所や土の状態にもよるので、あくまでもりたんぼの体験談です)※インスタにて更新お知らせ中、フォローはこちらから!
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