もりたんぼ│パクチー栽培法

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【科・属名】セリ科コエンドロ属(一年生草本)
【学名】Coriandrum sativum L.
【和名】コエンドロ

英語では「コリアンダー」中国語では「香菜」と呼ばれる。
日本では、夏場のイメージが先行しているパクチーですが、“地中海”を原産地とする性質上、高湿度を伴った日本の夏は、かなり過酷な条件となります。どちらかと言えば寒いほうが得意です。
日中温度が25〜26℃。夜温12〜16℃くらいの気候が最適環境。
とても元気にたくましく育ちます。
生育期間は春から夏が最も早く40日程度、秋〜冬が60日程度、冬場は110日くらいかかります。
虫は寄り付きにくいので、無農薬栽培には適しますが、温度、湿度、水分管理等、
気をつけなければならないことが多い、非常にデリケートな作物であります。
(※年々過酷化する環境下においてビニールハウスは必須)

種まき準備

パクチーは非常に発芽率が低いため、種まき前には、一晩ほど水に浸します。
その際に、エアレーションを施し、空気も入れるようにします。
極寒期には金魚用ヒーターも入れます。
発芽に必要な三代要素は“水分・温度・空気”なので、3要素を備え、発芽を促します。





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種まき

畝をしっかりと立ててから、播種機(はしゅき)を使い、種を播きます。種を落とす間隔は、畝幅や季節によっても多少変化させますが、おおよそ8〜10cmの4条がよい感じです。株間をあけると、根っこの太い、どっしりした株になりますが、味は大味になるので、収量と品質を両立させるための8cmです。



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発芽

種を播いた後は、しっかりと灌水させます。畝の表面が乾くと極端に発芽率は低下するので、常に観察して、湿らせておきます。





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発芽〜本葉2〜3枚

発芽後、本葉が2〜3枚にまで生長するまでは、水分は欠かさないようにします。この頃に、有機肥料を表層(土の上面)にまんべんなく与えます。有機肥料は、魚の煮汁を固めた物や、牡蠣殻など、“海”にまつわるものを多量に使用します。
特にカルシウム分を多く効かせるように心がけています。



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背丈10cm頃まで

ある程度、水分も気にせずともよくなってきます。ただ、パクチーは水分を好む作物なので、あったほうが後々の生育はよくなります。あと、雑草も生えてくるので、草取り鎌などで抜きながら、同時に軽く耕します。この作業を中耕(ちゅうこう)と言いますが、根っこに空気を入れるという意味でもとても重要な作業となってきます。






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背丈10cm〜20cm

ここまで順調に生育すると成功です。この頃から灌水は谷水(畝間の通路に水を流し、一定時間溜めること)に切り替えます。これは、地上部と同じくらい根も下に張っており、根の下の方に吸水根があるので、より、根を張らせるために、あえて下に水があるようにします。水は気温の高い日中は上から下へ移動しますが、気温の下がる夜間や朝方には、下から上に移動する特性を利用しています。
株元や浅い位置に水があると根張りが悪く、徒長気味に成長してしまいます。
そして、谷水を流す時に使用するのが、ロッキイという水に空気を混入してくれる資材を活用します。いわゆる、エアレーションの水を供給することになるのです!土中に空気が入ることによって、微生物が活発化し、土に空隙を作り、根が伸びやすくなり、さらには、根の呼吸を助けるのです。
健康な根を作ることによって、葉や茎も元気な姿となるのです。

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20cm〜40cm

ここまでくると、あとは収穫を待つのみ。収穫前は徐々に水分を切らします。地上部30cmを越えたあたりが適期です。この頃が一番美味しいです。












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50cm越え

50cmを越えた頃から、とう立ち(花を咲かせ、種を残すために、芯がのびてくること)が始まります。こうなってくると品質は極端に低下。エグ味が特出し、別物になります。こうなる前に、収穫を終えてしまわなければなりません。



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